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Aloha Features : NaHale

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大好きなハワイの魅力をアートを通して世界の人へ伝えたい

だからハワイ暮らしを楽しみならが仕事をしています。

 

芸術の枠を越えて生活空間から 社会へ飛び出す次期ブームの予感

オアフ島ダニエル・K・イノウエ国際空港の西側に位置するエヴァビーチ に、かわいいボディカラーの愛車で訪れ、サーフィンを楽しむ男性。ビーチに 程近い自然豊かな場所に自宅を構え、敷地内にアトリエを持つ彼こそが、 今ハワイで最も注目を集めるイラストレーターのニック・カッチャーだ。

 

 

 ハレイワやカイルア、そしてワイキキなど、人気エリアの象徴的な風景を少 し色あせたタッチで表現した彼の作品は、ここ数年ワイキキをはじめ、ハワイの様々な場所で見かけるようになった。流行に敏感なギャラリーやセレク トショップで販売しているのはもちろん、ホテルやレストラン、カフェの装飾 品として見掛けることも少なくない。そして、ひと目で彼の作品だとわかるオ リジナリティと、クオリティの高さは誰もが認めている。  

 

 ハワイでは、アートブームの波が周期的に訪れている。クリスチャンラッセ ン、マークスワンソン、ヘザーブラウン…。彼らはブームという波に上手に乗り、 自らの作品を広めた。そして今、沖合いから一つの波が押し寄せようしてい る。その波に乗るのは、芸術の粋を越えてロコの生活に浸透しはじめている ニック・カッチャーだと、多くの人が期待を寄せている。  なぜ彼の作品が多くのロコに受け入れられるのか。その答えは『飾りやす い』、この一言に尽きる。シンプルなデザインとレトロな色合い、そして空や 海、木や土などの自然を淡い色で描いていることから、作品を飾る空間に 溶け込み易い上に、しっかりインテリアのポイントになっている。「絵の具で 塗ったイラストや背景をコンピューターに取り込んで、デジタルで描いてい るけど、アナログな雰囲気を大切にしているんだ。1940年代から1950年代 の古き良き時代をイメージするスタイルに仕上がるように心がけているよ」。 彼が大きな波に乗るであろうという予感は、作品を販売する以外に、大手 ホテルグループの会員向けカレンダーを描いたり、有名ブランドのハワイ限 定Tシャツを手がけたりと社会へと広がっているからだ。

 

「憧れのハワイ暮らしを楽しみたい」 そんな奥さんの一言が彼を変えた

 「毎日いろんなプロジェクトが進行していて楽しいよ」と語るニック・カッ チャーは、なぜアーティストの道を歩み才能を開花させたのだろうか。 ニック・カッチャーが、絵を描き始めたのは3歳の頃。フロリダ州で育ち、 幼少期は絵を描いたり、サーフィンをしたりしながら過ごしていた。その後、 アラバマ州の大学へ進み、工業デザインを学んだ。大学卒業後はプロダク トデザイナーとして働いていた。仕事の多くが展示会やトレードショー向けで、自分が熱中できるものではなかったそうだ。  

 

 

 「ハネムーンで初めてハワイを訪れ、ここに住みたいね、なんて話してい たらそのまま住むことになったんです。暮らしていくために何かをやらなけ ればと思い、フリーランスでデザインやイラストの仕事をするようになった んです」とのことだ。そして、ハワイで暮らしはじめてまもない頃に、ある出来 事があった。妻のレイチェルが自宅に飾るの絵を探していたので、我が家 の生活空間に合うアート作品を一緒に探したのだが見つからなかった。そ こで、ニック・カッチャー自身が奥さんの希望する絵を描いたことが、今の 活動につながっている。その後、ハワイのギャラリーやホテルやレストラン で1枚いくらと歩合制での仕事をはじめ、オンラインサイトで販売するよう になった。奥さんが部屋に合うアート作品を探していた。探したがなかった。 だから生活空間に合う絵を自ら描いた。この一連の流れがニック・カッ チャーの作品を生活空間だけではなく、カフェやレストラン、ホテルなどの 空間にもマッチするのが大きな要因だ。「我が家のインテリアに合うハワイ の絵を描いて欲しい。そう妻に言われたのがきっかけで、今の自分があるのだと思います」とニック・カッチャーが言う。

 

 

 昨今のハワイのアーティスト達の活躍はめざましいものがある。あえて 活躍の共通点を挙げるなら、色合いの強弱に関係なく『可愛らしさ』があ ることだ。スイーツも料理もファッションも『可愛い』ことがSNSの拡散に 繋がってブームを作るきっかけになっている。もうひとつ挙げるとするなら、 ニック・カッチャーのように、ハワイにはアメリカ本土や他国から来たアー ティストが多いことだ。ハネムーンで訪れハワイの魅力を実感したことで、 楽園ハワイを楽しみながらハワイの良さをストレートに作品に落とし込む ことができるのだ。ハワイに居ながら客観的にハワイを見ているからこそ、 魅力的な作品を仕上げられるのだ。  ニック・カッチャーは「ストレスが溜まってリフレッシュしたい時はエヴァ ビーチでサーフィンをしているんだ」と言う。楽園ハワイを心から愛する彼 の活躍から目が離せない。

Profile

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ニック・カッチャー(Nick Kuchar)

フロリダ州出身。子どもの頃はサーフィンと絵を描いて過ごす。アラバマ州のオーバーン大学に進学し、工業デザインを専攻。卒業後はプロダクトデザイナーとして働いた後、2005年に妻とハワイへ移住。ハワイの街を描いたレトロな風合いのイラストで広く知られる。

ニック・カッチャーの作品を販売するショップ
『グルーンルーム ハワイ』(アートプリント、グッズなど)/ 『グローバル・クリエーション・インテリア』/『ノードストローム』(アートプリントなど)

公式オンラインストア
https://www.nickkuchar.com(日本から購入可)

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